ベイトでいこう！

それは唐突にやってきた。

たまたま休めた日曜日。

たまたま朝からみていたお
気に入りのblog。

そこには竿と魚を持った笑顔の
少年が微笑んでいた。

その写真に、一緒に見ていた
娘が猛烈バイト！！


「私も魚釣りいきたいー！！」・・・


■■■

以前に娘と一緒に行った釣具やでたまたま
見つけたカラフルな「鱒レンジャー」を見て

「めっちゃかわいいー。これが欲しい～！！」

って言い出した。

また今度ねーなんて言いながらその場はうまく
かわしたが、その竿の事を娘は忘れていなかった。

「あの竿買って行きたいー！！」

その日は軽くお花見がてら近所の公園へ行こうと思っていたから
それならば行楽をかね「嵐山ＦＡ」へ、と相成ったわけだ。

娘は私に似て大変飽きっぽい性格だ。
きっとものの３０分もすれば

「もーいやー！」

てな感じで遊具コーナーへ直行する
はずだったのだが・・・。








その前にまずは行き着けの釣具屋に行き
娘お目当ての竿を購入。

ついでにかわいいリールもゲットし
もうそれだけでご満悦状態の娘。

この喜びようはなんなんだ！？


渋滞を抜け、コンビニでお昼ごはんを調達。

「まだ～」

とダダをこねる娘をあやしながら嵐山ＦＡに
到着したのは１時半くらいだった。

管理事務所でチケットを購入し、ライフジャケットを着せてもらい
ピカピカの竿とリールを手に急いで桟橋へ向かう。

竿を振る釣り人の後ろを

「後ろ通りまーす。失礼しまーす」

って声をかけながら歩く。

釣り場の事故って良くあるからね。

内心ちょっと心配だったから十分注意をはらい
はやる娘を落ち着かせながらゆっくり桟橋の奥へと進む。

桟橋入って左側の一番奥を目指し進むと・・・



「おーい！」



そこには・・・

昨年度管釣りハマリ度ＮＯ１大賞受賞のＮ西君がいた。

きっと驚いた事だろう。

まさかこんな所で
まさかこんな時間に
まさか娘と二人で
まさか私に出会うとは・・・

Ｎ西君が今日嵐山ＦＡにきている事は知っていたから
そこで一緒に釣らしてもらう事にしたのだ。

状況を聞くと

「ポツポツですね・・・」

との事。

今一のようだ。








まーいー。

今日の目的は娘と釣りをする事だ。

釣果にあまり拘りはない。

まー釣れるにこしたことはないけれど・・・。

そしていよいよ娘に釣りのレクチャー開始。

糸の先には娘が選んだ赤色のスプーンを結び
まずは竿の持ち方とリールの使い方から教える。

娘は左利きなので私の独断でリールは右巻きにした。
まー初めて使うから違和感はないだろうが・・・。

これが意外とすんなり馴染んだようだった。

しばらくはポチャーンって足元に落としながら
あわよくば釣れちゃったりなんかしないかな～なんて
淡い期待を抱きながら、いつ

「私も投げたいーっ！」

って言いだすのか、内心ドキドキしながら
もうすぐ飽きるだろう、とタカをくくっていた。

ところが・・・





「私も投げたいー！」





！！っついに来た！



仕方がない。

まずはお父さんが見本を見せる為投げる。
ここがお父さんの腕の見せ所だな！

スピニングを使うのは何年ぶりだろうか？
かっこよく見本を見せるつもりが・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　～
　　　　　　　　　　　　　　　　　～　～
　　　　　　　　　　　　　　　～　　　　　～
　　　　　　　　　　　　　ル　　　　　　　　～
　　　　　　　　　　　ル　　　　　　　　　　　～
「ビュウン！　ヒュ　　　　　　　　　　　　　　～ポチャン・・・」





ん？？





ほぼ真上に飛んだルアーは
ほぼ私と娘の目の前に落ちた・・・。




「こんな近くでいいん？」



娘の質問にまわりの方々は苦笑い・・・。



だいいち私が苦笑い・・・。



何度か投げるうちに「感」を取り戻し
なんとかうまく投げれるようになったので

「こんな感じで投げてごらん」
って娘に竿を渡す。


「こう？」


って言いながら初キャスト！




「シュッ！　ビュッ！　ポチャン！」



・・・・。




私よりうまい・・・





糸を離すタイミングなんてドンピシャ。

最高の角度で飛んでいった。
これには正直驚いた。

フォームだってかっこいい！

（親ばかなんだからしかたがない。）

その後娘は飽きるどころか・・・

１５分が過ぎ・・・

３０分が過ぎ・・・

お昼ご飯を挟みながら・・・










２時間が過ぎ・・・










３時間が過ぎ・・・


気がつけば閉場時間間近の６時前。








その間何度もルアー交換を私に要求し何度も場所の変更を要求し
もういっぱしの釣り人のようなその言動と行動に驚かされっぱなしだった。









きっと娘用のワレットを買う事になるだろうな。
もうおねだりされてるし・・・。

「これも血かな・・・」

うれしいようなそうでないような
複雑な心境だ。

結果的に娘は５回ほど魚を掛けながら取り込む事はできず。
残念ながら初フィッシュはお預けとなってしまった。

それがよほど悔しかったのかなかなか釣り場を
後にしようとしない娘であった・・・。




今度はぜったいぜったい釣ろうね！


↓そして・・・押す。