2019年05月17日
中禅寺湖のレイクトラウト
まだ見ぬ魚を想い、想像を膨らませながら
準備をしている時の楽しさ・・・
始まりの後には必ず終わりが待っていて、そしてそれは
あっと言う間に過ぎてしまうよく事を知っている。
だからこそ行くまでの時間が本当に楽しいのだろうし
そのワクワク感こそがクライマックスかもしれない。
中禅寺湖釣行の日程は4日。
とうとう当日を迎えてしまった。
京都から中禅寺湖まではオール高速で行く事もできるのだが今回選んだルートは長野の岡谷ICから中部横断道まで下道を通る最短距離のルート。
距離にして約600km。
仕事を終えて軽く飯を食って
京都を出たのが17時。
高速をひた走り中禅寺湖手前の清滝IC出て、有名ないろは坂を鹿をかわしながらゆっくりと走り、登りきったと所の信号を左折すると目の前に赤くて大きな鳥居。
時計を見ると25時前。
途中休憩や給油を挟みながら予定通りの時間に到着。
坂を登り出すあたりから徐々に気温が下がり始め
湖畔にたどり着いた時には3℃。
予想通りに寒い。
とりあえず歌ヶ浜の駐車場に車を止めて
静まり返った中禅寺湖を一眺めしてから仮眠を取る。
発券所が開くのは午前3時だが一度も歩いた事の無い真っ暗闇の山に足を踏み入れるのも如何なものかと思い4時まで仮眠。
券を購入し準備をして歩きだしたのが5時前。
右も左もわからぬまま歩きつつ湖岸を見ると既に
沢山の釣人が等間隔で並んで竿を振っている。
タイミング的には今が時合。
訳も分からず歩くのは後にして
とりあえず降りれそうな場所を探す。
事前に地理院の地図で湖の等深線は確認しているので、大きく絞り込んだエリアの中の更に小さな岬の先端に狙いをつけて降りてみる。
丁度真正面に男体山を拝む良い場所だ。
風はなく湖面は凪いでいて雰囲気はとてもいい。
湖面にはライズ。
時折大型と思われる魚の捕食音が突如足元から
聞こえたりするもんだからちょっとドキっとする。
それでは一投目。
とりあえずミノーを結び扇状に足元付近を丁寧に狙ってみるが反応無し。
ライズを見て正直これは楽勝かと思ってしまったが
やはりそう簡単ではない模様・・・。
表層から中層、足元からちょい遠目と色々探りつつ最後にいよいよ本命のスライド系のスプーンを投入。
とは言えスプーンとは名ばかりで巻きではなくフォールで食わすこの釣りは、はっきり言ってまんまメタルジグを使った根魚狙い。
どちらかと言えば得意系の釣りだし
初めての魚とは言えなんの迷いもない。
持ち上げては落とし・・・
をひたすら繰り返す。
空が明るくなってくるとあたり一面でハッチが起こり
それに合わせてマス達も活発になってきた。
更に足元ではワカサギが魚に追われて逃げ回っている。
そんなタイミングでスライドスプーンのフォールに待望のバイト。
小気味いいアタリを捉えフッキングも決まり
魚からの生命感が竿を通して伝わってくる。
釣れ方からしてレイクトラウトである事に間違いなかったけど、まだ見ぬ魚だけにちょいドキドキ。
引きからして大したサイズでは無さそうだけど
慎重にやり取りをして無事ネットイン。
写真で良く見たあの模様。
よし!レイク来た!
綺麗な魚を眺めながら何枚か
写真を撮って優しくリリース。
時計を見ると6時20分。
釣り始めて小一時間での出来事だった。
これはもしかして爆釣???
なーんて呑気な事を思いながらも当然
そんなに甘くはないのが中善寺なのだ・・・。