ベイトでいこう！

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■知恩院・・・

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今日は義父の四回忌・・・

京の名所知恩院は最高の
シーズンを前に紅く色ずく準備中・・・

以前に比べ少しだけ古寺に興味を
覚えてしまうのはやはり歳を重ねたせい・・・！？

ほんと・・・

月日の流れははやいものです・・・


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「無常」・・・

時の歩みは一時たりとも絶対に止る事はない。

良い事も悪い事も長続きはせず
必ず過ぎ去って行くのだと言う。

悪い時は耐え忍び、良い時は有頂天
になるべからず・・・

「無常」とはそんな仏教の教えらしい。

こんな事を書けば少々誤解が生じるかもしれないけれど
特に私が仏教徒である訳では決してないんですが・・・

◆

ここ最近私らしくなく少し慌しい日々が続いている。
いつもの自分のペースからは程遠い行動計画・・・

もちろん仕事絡みだから放棄する訳にもいかず
心の中で文句を言いながらもなんとかこなす日々。

普段はあまり乗らない電車に乗る機会も増えたし
なにより時間的にも融通が効かない毎日って辛いね・・・

もちろん慣れの問題もあるんだろうけど
マイペースが身に染み付いてそう簡単には離れない。

そんな時に偶然目についた一冊の本。
これもきっと何かの「縁」に違いない。

もちろん昔から知っていたし興味もあったけれど
わざわざ買ってまで・・・とは思わなかった本・・・

「瀬戸内寂聴」の説法は極々日常に起こる出来事の
中から人として幸せに生きていく為の大切な心得を
ものの見事に教えてくれる。

◆

義父は最後まで強い志を持ち続けた。

リタイアするまでの時間の殆どを仕事に費やし
その後も最後の最後まで自分の想いを訴え続けたらしい。

そんな義父は釣りが大好きだった。

リタイアしたら海辺に居を構え大海原に船を浮かべ
大好きな釣りをしながら過ごすのが夢だったらしい。

その為に船舶の免許も取得した。

結局海辺に居を構える夢は叶わなかったものの
やっと大好きな釣りが出来ると言う時に病に倒れ他界。

釣りの楽しさを誰よりも知っている私には
そんな義理の父がかわいそうでしかたなかった・・・

◆

「忘己利他」・・・

「自分の幸せの事は忘れ、他の人の幸福や利益を常に
思いやり、その為、無償の奉仕をしなさい」

これは天台宗開祖の教え。
そしてこれこそが究極の慈悲だと言う。

仏教が幸せになる為の教えだとすれば
これこそが究極の幸せ。

そう考えれば義父は最高に幸せな人だった。
そんな事を教えてくれたのも寂聴の説法。


偶然だと思っていたこの本との出合いも
巡り巡って実のところは義父の仕業・・・！？


そう思わずにはいられない今日の四回忌だった。