釣りの達人

you.

2007年08月02日 04:35

発売されたばかりのルアーは
その出来にもよるのだろうが
爆発的に釣れたりする事が結構ある。

特にそれが今までになかったジャンルのものであれば
更にその効果が期待できるるだろう。

バスであろうがマスであろうが
今まで見た事のない目新しいルアーには結構弱かったりするのだ。


しかしそれとは別に・・・

既存のルアーの使い方を少し変えるだけで
爆発的に釣れたりする事も結構あったりするのだ・・・


■■■
バス釣りで例えるならば・・・

ストレートワーム用のフックといえば
テキサスリグに使用されるオフセットフックが一般的だった。

しかし、ダンショットリグの普及により
マス針での先端ちょん掛けが一世を風靡し
そして更に現在はワッキーリグの流行により
ストレートワームの真中へのフックセットが一般的となった。

そしてその変化のその時々に
バスの釣果は大幅にアップしているのだ。

ワッキーリグ専用のワームも発売されているが
昔から存在するストレートワームでも
針を刺す場所を変えるだけでその効果はかなり大きい。


これが

「少し変えるだけで・・・」

を実証している事例だろう。



冒頭に書いたように・・・

新しいルアーを開発し、それを使う事による
釣果アップはもちろん絶大だ。

特にプロトーナメンターにおいてはその行為が非常に重要だろう。
それを実証する事で消費者へのアピールにもなるのだから。


しかし我々釣り人にとって一番大事な事は
先ほどのフックを刺す位置を変えてみるが如く
ちょっとした工夫とそれを試す好奇心ではないだろうか。

ここにこそ釣りというものの奥深さやおもしろさが
集約されているのではないかと思うのである。

同じ場所で、同じルアーを使いながら釣果に差がつく事はよくある。
この差は技術的なものである場合もあるだろうが
ほとんどんの場合このちょっとした工夫が要因である事が多い。

これは使用するルアーが小さくなればなるほど
目にも見えないような小さな工夫の場合もあるだろう。

しかしそれが大きな差となって現れるのである。


そしてそれはルアーを使うシチュエーョンを変えてみる事も含まれる。

古い話になるのだがグラブを使用した

グランビンバズ

が一番有名な例だろう。

グラブの使い方といえばテキサスやジグヘッドで
中層から底付近で使用するのが一般的だった。

しかしこのルアーを用い、ある使い方をする事で
今まで釣る事ができなかったシチュエーションのバスを
いとも簡単に釣る事が可能になったのである。

それがかの有名なグラビンバズだ。

これはグラブをオフセットフックにセットし、ノーシンカーで
水面をピロピロ引いてくるだけの超簡単なものだった。

その効果は絶大で、現在でもウィードジャングルの表層を釣るには
最強のリグだろう。
その後この釣り方の応用進化版も数多く登場し
誰もが知る超定番リグ&メソッドとして定着している。


このように・・・


誰しもが使い、知っているルアーでも
ちょっとした使い方の工夫で爆発的に釣れる事が多々あるのである。

恐らくこのちょっとした工夫を凝らし
一人爆釣を楽しんでおられる方も多くおられる事だろう。

これらの使い方はしばらくはシークレットとして個人の技として使用され
その後世に出てその効果が知られるようになるのが一般的だろう。

そういった使い方の多くは釣り雑誌や教則DVD等で
紹介され、我々のもとに届くのである。

しかしただ単にそのメソッドを覚えるだけでは
ただの絵に描いた餅になってしまう。

そのメソッドが有効な場所やタイミングを身をもって
体験し理解できてこそ自分の引き出しの中に
しまう事ができるのである。

そしてそれは、本やDVDから学ぶより
自らの実体験から学んだほうがより理解度が高く
より応用が効くものなのである。

現在はありとあらゆる情報が散乱し
どれをチョイスしてよいのかもわからない時代になっている。

それらを読み漁る事も上達の近道である事に間違いはないのだろうが
所詮釣りとは自然相手のもであり
完璧に割り切れるものではないのである。

そして全く同じシチュェーションに遭遇する事も
釣り人生において二度とないのである。

絶対という言葉が存在しない遊びだからこそ
尽きる事の無い探究心が湧きだし
極める事が出来ないからこそライフワークと成り得るのである。

要するによく釣る人とそうでない人との差は
このちょっとした好奇心の差に他ならないと思うのである。

普段の釣りの中からなにかを感じ取り
そして工夫を重ねていく。

釣れても釣れなくても学ぶべき事はたくさんあるのだ。

釣りはスポーツとなり得る要素を多く秘めているが
どうがんばってみても最後は自然を相手にするものであり
型にはめ込む事の出来ないものだと思うのである。


釣りの達人と呼ばれる方々の多くは
釣り場での「直感」を頼りにされるという。

この直感の根拠は自らの経験から得た
引き出しの中にこそあるのだ。



達人とは・・・

案外そんなものだと思うのである・・・



そして・・・押す。


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