思い出のルアー・・・
誰でも始めて魚を釣ったルアーの事は
忘れる事ができない大事な思い出として
いつまでも鮮明に記憶に残っている事だろう。
思い起こせば20数年前・・・
バスとの運命の出会いに導いてくれた
かけがえのないルアーが
私にも存在する。
それは・・・
■■■
私とルアーフィッシングとの出会いは以前
「折り返し地点」
で書いたとおり。
そしてそのルアーはスピナーだ。
その当時、「バス釣り」と聞いて
最初に思い浮かんだルアーがスピナーだった訳だが
バス釣りについて一切の知識がなかった当時の私が
幼少の頃から知っていたこのルアーを思い浮かべても
なんの不思議もないだろう。
私が良く使っていたスピナーは
3個で500円の外国製。
これでもウグイをはじめニゴイなんかが
かなりよく釣れたものだ。
そういやナマズも良く釣れた。
このスピナーだけはいつでもタックルボックスから
外す事のできない激釣れルアーとして
私の中に君臨していた。
それ以外のスピナーも少しは持っていた。
それはちょっと重めの魚の形をした国産スピナー。
このスピナーは値段も少し高く
2つだけタックルボックスの中に入っていたが
ロストが怖くてほとんど使用していなかった。
そんなある日・・・
友人といつものように近くの川へ釣りに出かけた。
そこは川と言ってもかなり上流域で清流と呼ぶにふさわしい
清清しい流れの秘密の場所だ。
そのあたりでは以前から良くウグイが釣れていた。
もちろんその日の目当てもウグイだった。
いつもの3個500円スピナーを使い
キャストを繰り返す。
ふと沖を見ると、川の中ほどに岩が顔を出しているのを見つけた。
そんな岩陰に魚が集まる事を知っていた私は
当然のようにその岩目掛けルアーを投げた。
しかし3個500円のスピナーでは軽くて届かない。
そこで普段はロストが怖くてあまり使わない
少し重めのスピナーを結びおもいっきり投げた。
そのスピナーは簡単にその岩まで届いた。
重いルアーなので根掛かりをしないよう
少し早めにリトリーブする。
すると・・・
ゴン!
あれ?
うんともすんともいわない。
やはり根掛かりかと思いながら
仕方なくルアーとロッドを一直線にして
切ろうとすると・・・
グングン!!
魚のような手ごたえだ。
もう一度竿を立てリールを巻くと・・・
沖で魚が跳ねた。
「釣れている!」
この時点でようやくヒットを確信した私は
必死でリールを巻いた。
そしてあがってきたその魚は・・・
30cmくらいのブラックバス!
魚を見るまではウグイかニゴイと思っていたから
それがバスだとわかりかなり驚いた。
まさかこんな上流域にバスが生息しているとは・・・
友人がビクを持ってきていたのでキープし
もう一度同じ場所に投げる。
すると更に同サイズがヒット。
またもやバスだ。
結局この日はこの2匹のみの釣果だったが
釣れなかった友人ともども大満足の1日となった。
ちなみにそのバスは友人にムニエルにされ食された・・・
その日以来、その重めのスピナーは私の宝物となった。
そして現在・・・
その思い出のスピナーは当時のままで
今もタックルボックスの片隅に眠っている。
一つはロストしてしまったが
もう一つは使わないまま
いや
「使えない」まま現在を迎えているのだ。
このスピナーを見るたびに
今でも鮮明にその当時の事を思い出す。
そう・・・
もう20年も前のこと・・・
現在、私にはルアーコレクションの趣味はない。
しかし今後もしそういった気持ちになり
ガラスのショウケースでも購入する事になったなら
そこに一番最初に収められるのは
間違いなくこのスピナーだろう。
あとどれくらい先の事だろうか・・・
その時が来るまでずっと大事に残しておこう。
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